収穫の秋

私はピーナツが大好きです。皆さんピーナツってどんな花をつけるかご存知ですか?白い花、赤い花、ピンク、黄色?あまり見かけませんね。正解は黄色の花をつけます花の大きさはパンジーほどかもしくはもう少し小さめです。一重の可愛い花です。5月ごろにピーナッツの種をまきます。殻から出して生のものを少し乾燥させた種です。2週間ほどで少し目が出てすくすく育ちます。夏の暑さにも負けずに立派な葉っぱを畝一杯にほごります。ピーナッツは外国語、日本語は落花生「落ちる花」と書きますその言葉どうり生態が面白いのです、花が咲いたらその際から一筋の根が地中めがけて下りてきます、それからその根が地中深く潜り込みあの形のピーナッツが育っていきます。まさに落花生です。そんな生態ですので9月ごろ根が下りてくる頃畝の周りに土が不足していたらうまく育ちません。畝を盛ってあげることが肝心です。可愛い黄色の花を観賞しながら、大きな粒のピーナッツができることを楽しみに土寄せを施します。今年は例年より力を入れて畑を作りました。不慣れな耕耘機で地面を耕し、多くの牛糞を入れて土を肥やし種をまきました。あまり肥料をやりすぎると葉っぱだけ養分がいきわたり実が入らないこともあります。昨年それで失敗しました。再チャレンジのつもりで今年も植えました。さて10月に入っていつ収穫できるかタイミングを計っていたところ。20日過ぎから下葉が少し黄色くなってきました。今週の日曜日23日に1畝収穫をしました。結果期待以上に収穫ができたのと以前作っていたより「粒」がとても大きいのです。まるでピーナッツ専門店で売っているのに引けを取らない大きさです。京都の錦市場でピーナッツ専門店「むらさき」に負けないくらいの出来です。どんな野菜でも、果実でも収穫するときが一番楽しいときです。まして地中に潜って見えないものを収穫するのは特別の喜びが待っています。母がいつも言っていました「百姓は毎年1年生や」と、本当にそうだな~と思います。そしてあんな小さな粒がこんな沢山の実をつけてくれる大地に感謝する気持ちが湧いてきます。何せ相手は生き物で、自然に左右されます。でも人間は自然には勝てません、受け入れるしかないのです。でも収穫できた喜びは昔も今も変わりません。土を作り作物を作りだすことは人類が暮らしていく上に一番必要な事です、それが報われる時代になってほしいと思います。偉そうに書いていますが、畑をしているのは家内で私はほんのお手伝いだけなのです。食べるのは私です。「京子ちゃん」ご馳走様。

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