吉野林業伐採体感ツアー

近頃毎日ではありませんがお天気が良い日やさわやかな日は朝歩きを再開しています。朝歩きの素晴らしい事は何といってもその生まれたての空気を胸いっぱい吸えることです。朝の空気は昼間のそれとは違う何かを感じます。それも太陽が上がる前の空気です。昨日昼間に使われた空気は夜の闇に漂い、太陽が活動していない間に静かに再生されすべてを受け入れる元素になって生まれ変わります。新しい空気を胸いっぱいに吸い込むとまさに体と心まで浄化され気持ちよくなります。そしてさあ今日も頑張るぞと前向きな自分になっていきます。太陽が東の空に上がってくるころ東の空は薄いピンク色に染まり徐々にその濃さを増しやがて茜色へと変わります。一方西の空ではとてつもない大きなまん丸いお月様が男山の左端に沈もうとしています。お月様が沈んでから少しして太陽が顔をだしますその競演がとても素晴らしいのです。その日は中秋の名月でした。さて先日9月27日奈良吉野に樹齢200年のヒノキを伐採するツアーに参加してきました。朝10時に吉野郡川上村林材会館に到着。バスで樹齢200年のヒノキ、杉が立っている山に入り今まさに切り倒すように用意をされたヒノキ。木の直径は約70センチ、高さは15~20メーター見るからに立派なヒノキです。3人の職人さんが息を合わせて木と木の間をうまく倒します。山の斜面に倒れた瞬間のすさまじい「ドーン」という音が静かな山間に響きます、100人ほどの参加者でしたが大人も子供もみな緊張の一瞬でした。前日あいにくの雨で山の斜面が滑りやすく何人もの人たちがすってんころりと尻もちをついてました。切ったあとヒノキのさわやかな匂いに周りが包まれ、山のおいしい空気とその匂いで癒される自分がいました。お昼は村人(80歳ぐらいのおばあちゃん3人)が作ってくれたトン汁と山菜の炊き込みのおにぎりをいただきました。このトン汁がとてもうまい。たくさんの人たちがお替りしていました、食いしん坊の私もお代わり。そのあと吉野林業のミニ講座を受け、加工場を見学して最後にお楽しみ抽選会。私は「吉野名物柿の葉寿司」が当たりました。帰り遅くなったので天理で有名な屋台、彩花ラーメンで夕食。その日は自然の豊かさと沐浴林の充実した1日でした。

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