バルコニー

防水バルコニー

<住まい手による日常のお手入れ>定期的に床や排水口にたまったゴミや木の葉を取り除きます。排水口が詰まり、雨水があふれる原因となります。防水面の上に固定物(物干しなど)があると劣化を早めますので注意が必要です。

<メンテナンスサイン>シート防水の場合は、紫外線・雨・風など自然環境の変化の繰り返しにより、シトが収縮し接着密度が低下した部分に浮き・膨れ・しわが生じます。防水シートのキズや穴から雨水が侵入し下の部屋に水漏れを起こす場合もあります。その場合、床や天井の手直し工事も必要となり多額の費用がかかる場合があります。FRP防水の場合は、トップ層(着色樹脂)が白濁化し、床面にひび割れや亀裂が大きくなると、防水層にも割れが生じます。耐用年数はウレタン防水・FRP防水で10~15年程度、シート防水で12~17年程度です。水溜りができている場合は劣化を早めるので、早めのメンテナンスが寿命を伸ばします。

<メンテナンススケジュール>10年毎にトップ層の塗り替えをします。その後防水層の劣化も進むので、30年を目処に全面を再施工します。FRP防水の場合は、トップ層の亀裂等により防水層が見え始めたら、部分補修を行い、全体的に防水層が劣化していたらFRPを再施工します。

<材料・注意事項・トラブル防止・その他>10年を超えた時点で専門家による点検をおすすめします。物干し台等の下は水が溜まり劣化が進みやすい傾向があります。

アルミ製・スチール製

<住まい手による日常のお手入れ>汚れを長期間放置しておくと腐食の原因になります。水で濡らした柔らかい布で拭いた後、乾拭きをします。

<メンテナンスサイン・放置するとおこる現象>サビが少しでも見えたら放置せずにメンテナンスをします。

<メンテナンススケジュール>20年目に樹脂製スノコの交換をします。その後、10年毎に必要に応じて点検をし、補修をします。

木製

<住まい手による日常のお手入れ>季節ごと、または台風や地震の直後などは、キズや割れや剥がれ等がないか、目視で確認します。木デッキの上には、植木鉢などを置かないようにします。南洋材(ハードウッド)の場合は年に一度程度、高圧洗浄機などで水洗いをします。

<メンテナンスサイン・放置するとおこる現象>塗装面に色むらがあったり、板の反りがあれば再塗装のサインです。放置すると反りが大きくなり釘の抜け、板の脱落につながります。木部の撥水性が低下すると、腐朽菌が発生し板を腐らせてしまいます。木部の表面をたたいたり、ドライバーなどで突いてみたりして、腐朽していないか調べます。

<メンテナンススケジュール>腐朽してしまった材は、新しい材と交換して塗装をします。ヒノキやレッドシダーなどのソフトウッドの場合は、早い時期のメンテナンスが大切ですので、1~2年に一度遅くとも5年目で塗り替えを行います。その後10年目に塗り替え、20年目に交換を行います。その後は更に5年後の点検、10年目の塗り替えをします。

<材料・注意事項・トラブル防止・その他>日の当たり方によっても経年劣化が異なります。特に直射日光を受ける箇所は、劣化の進行が早まります。南洋材(ハードウッド)はささくれやすく、材料によっては怪我をするので裸足で歩かないようにしましょう。