ジューシーな話
医学の進歩は日進月歩今や臓器も作れる時代になってきました。先日の新聞でSTAP細胞が作れるようになりました。この技術は事故などでなくした部分を補ったり傷んだ内蔵を取り替えたりするに必要な事です、しかし必要以上に生かされることが本当に幸せかと自問すれば決してそうではないことに気付きます。人生をどう生きるかと考えると共にどう息絶えるかを選択する時代がきそうです。さて先月の続きですが、ホテルの鍵を持ってフェリーに乗ってしまった私は、大崎上島に到着するまでこの問題を解決しなければなりません、色々考えた結果「そうだ!とひらめき、デッキの一番上操縦席のドアを叩きました、そこには2人の方がいて一人は操縦桿を握っていました、船長さんらしい人に事情を話し、竹原に帰ったら事務所にその鍵を置いてもらうように頼み、ホテルにはそのむね連絡して1件落着、胸をなでおろしました。そして島に上陸し、黄色の愛らしい丸いミカンが出迎えてくれました。ひと山越え友人の家に着き、それから大崎上島の一番高い山に登りそこから一望する瀬戸内海の美しい眺めは一服の水彩画を見ているようでした。その周りは時間が止まり、穏やかな水面に行き交うタンカー船や、漁船がミニチュアを並べて遊んでいるようで至福の時間が流れていました。お昼からは自宅から歩いて2分の防波堤で魚釣りをしました、少し風が出てウキのあたりが捉えきれずに、残念ながらいわし3匹の収穫でした、しかしその持ち帰って焼いて食べたのですが新鮮でとても美味しかったです。こんな魚を釣って食べられたら、毎日だって飽きることはないでしょう。次にみかん畑に案内していただきました。その畑の中に今は倉庫としている家が建っています、なんとその家とそのみかん畑が去年TVの撮影に使われたのです藤原紀香さんが出ていたドラマです。畑には「石地 (いしじ)」の早生みかん(ばんか)という奥手みかん、レモン、デコポンなどたくさんの種類が植えてありどの木もたわわな実をつけていました、早速食いしん坊な私は美味しそうな深いオレンジ色に輝く実を手に取りユックリ剥いて2袋を口に入れました、なんとひと噛みしたらみかんの袋がハジケその水水しいジュ-スと香りが口一杯に溢れました、その味は単に甘いだけでなく少し酸味があり一粒の果実がはじ切れんばかりに実っています、美味しいだけでは言い尽くされないもぎたての味でした。奥手の晩香は少しおいても大丈夫なので、お正月用になるようです、厚かましくみかん箱4つレッモンもどっさりいただきました。できれば1ケ月位住んでみたい美しい島でした。楽しいおもてなしを受け感謝感謝の2日間でした。