浴槽つくり
先日システムバスやシステムキッチンでおなじみのタカラスタンダード(株)の工場見学に行ってきました、タカラはホーローのキッチンで有名で日本のトップメーカーです。以前から何度も工場見学に誘われていました、営業担当者が余りにも熱心に言ってくれるのでやっと重い腰を動かしました、
タカラの工場は全国で15ヶ所あり、三島工場はシステムバスを作っています。新幹線で三島駅を降りて15分ほどタクシーで工場に到着、お弁当をいただいて、早速工場内へ案内されました、入ると大変大きな音がします、イアホン式の受信機を付けているのでよく説明が聞き取れました。第一工場ではステンレスの平板を細かく折り曲げ曲板と曲板をスポット溶接しパーツパーツをつなげ合わせ形にしていきます、第二工場は塗装です、ロボットもあちこちに設置されていて外見は近代的な工場ですが、細かいところは人間の手でひとつひとつ加工しています、例えば風呂桶は3つのパーツに分けられています。まず桶本体、天板、底板です、各々の部分がロボットでスポット溶接されそれから人の手で本溶接、そして研磨、仕上げと何回もの工程で仕上げっていきますが、一番興味をそそられたのは、各溶接や吹きつけ塗装をされている方が大変高齢だとゆうことです、初めはえらい年寄り集団の工場だなあと思っていましたが良く見ているとその脇に若い方がペアーになって仕事をしています。熟練工の方が若い方を横に付けて仕込まれていました、細かい所は昔の鍛冶屋さんの様にひとつひとつ手作りでしかも、ちゃんと次の世代に技術が受け継がれている、ここにはまだ物作りの原点がありました。高齢者の方がいききと働いている姿を見て背筋が引き締まる思いを感じました、商品の見えないところに大変な苦労と手間と繊細な気持ちが入っているのに感謝の気持ちがわいてきました、又作業をされている一人ひとりが笑顔で挨拶をくれます、それは決して工場見学に来た人だけにしている演出でないことがわかりました。これからはタカラシステムバスをお客様に説明するにお値段や商品説明だけを伝えるのではなく、現場で働く方々の気持ちや技術も伝えて説明したいと感じました。