父の思い出
11月23日我が社にて「フィニールマルシェ」を開催いたしました、ガレージセールです。お蔭様でいろんな方が品物を持ち寄って大変安価で提供していただきました。今回で2回目なのですが、若い方や、子供さん、ご年配の方も一緒に参加、ワイワイガヤガヤ楽しい1日でした。そんな中で日本に来て英語教師をしている外人さんが来ました、彼の生まれはオーストラリアだそうです。私にあなたはオーストラリアに行ったことがありますかと聞かれ、20年ぐらい前に行ったことがあると話、ケアンズやシドニーに行ったことを話し大いにもりあがりました。その時ふと私の夢であるオーストラリアにオパールを掘りに行きたいことを話しますと、なんと彼の奥さんがオパール関係の仕事をしていたみたいです。残念ながら奥さんは来ておられなかったので次回ぜひお会いしてオパールのお話を聞きたいと伝えました、そのことがあって今は亡き父を思いだしたのです。父は大阪なんばの高島屋で外商に勤めていました、私が小学校4年生のころ昔の田舎道はでこぼこ道で雨が降っては水たまりができました、それを埋めるのに砂利を持ってきて道を平らにならす職人さんがいました。学校からの帰り道その砂利が積んである山で遊んでいたらきれいな透明な小さな石が目にとまりました。嬉しくてそれを夜遅くまで起きていて父に見せました。「吉次こんなきれいな石だからお父さんが知り合いに頼んで磨いてあげよう」と高島屋の宝石屋さんに持って行ってくれました、何日かして「ほれこれがあの石だよ」と私の手に渡してくれた石は「ムーンストーン」、指輪にできるようにきれいに磨きカットしてくれていました。私はとてもうれしかったことを今でも覚えています。今思えば大した値打ちがある石ではないのですが父の暖かい思いやりが嬉しかったのです。それから宝石や、石器、土器、陶器、などに興味を持ちました。その石は今でも大事に指輪の箱に入れています、私は独身の頃この石は結婚してくれる人に送ろうと心に決めていました、がしかし結婚した家内は宝石には全く興味がなく。ましてさほど派手でないベージュ色のこの石は若いときには似合わなかったようです。近頃家内は指の節が太くなり関節と関節の間が痩せてくるので指輪もくるくる回るようです。残念ながらもう渡すチャンスがなさそうです。やさしかった父を思い出した1日でした。さて今年も1年お付き合下さり有難うございました。皆様には健康で良きお正月をお迎えください。又、来年紙面上でお会いいたしましょう。