ビリケンオッチャン
さて先月の終わりはどこでしたか、そうそう、和歌山の「めっけもん市場」に行ったことを書きました。市場で買った種類の違うイチゴを車の中に入れていたら家内が道路のすぐ前にある靴下屋さんを発見、何やら店の前が賑やかに飾っています。それも色々な種類の靴下、や下着など、まるで大阪の千林の商店街にある特別設営の出店宜しく、店の前には山ずみで商品が並んでいます。二人の直感でこれはB級品の店、「面白そう、ぜひ入ってみよう」といつもの野次馬根性が出て店内に入っていきました、そこにいたのはなんとビリケンさんそっくりのオッチャンです。又店内に入ってびっくり。所狭しとダンボールで靴下が積んであります。私は店内を歩き掘り出し物はないかと探しました。目についたのは3種類、これは値打ちもんだとチェック、商品には値札もなくビリケンさんに「これいくら」と聞く始末。安い高いは自分の目利きが必要、店内を歩いてみてビリケンさんと話をしていると、わかったことがありました、ビリケンオッチャンは奈良県の高田で靴下工場をしていた、今でも住まいは高田でこの店はオッチャンの趣味半分でやっている。など、実は私は靴下に関して少し知識があります、私が中学、高校生の時に西川家の長男が川口で靴下工場をやっていた時がありました。私は学校が終わったら靴下工場で靴下の機械を前にお手伝いをしていました。紳士もので糸車をセットして機械を動かし釜から靴下が筒状に出てきますそれを柄に合わせてカットします。ですから良い糸、織り方など少しわかります。又製品ができたら奈良県の高田まで持っていきました。高田は今でも靴下工場が多いのです。オッチャンと話をするうちにオッチャンの自宅と私が兄に連れられて靴下を持っていた工場は目と鼻の先でした。なんだか話が合い意気投合、よく見ればこの店はB級品ばかりでなくメーカー品の生産過剰品やサンプル品などがあります。特に山登りやゴルフに履いて足が疲れにくいものがありました。百貨店で買えば2,500円から3,000円するのが500円位です。特にこの商品やサンプル品は実際、履いてみてすごく良かったです。家内はレギンスやショート靴下など色々と物色、安いのでついつい買ってしまいます。私はサンプル品とゴルフに履く厚手のメーカー物の靴下を購入。親しさが増すにつれて、オッチャンが過去の靴下工場の苦労話や、あるお坊さんとの出会いで人生が良い方に変わった話などしてくれました、今では可愛い孫に囲まれ、好きな,短歌と習字にがんばっている、そんなビリケンオッチャンでした。又近いうち、靴下とオッチャンに会に行こうと楽しみにしています。「HPにて写真を掲載しています」