人との出会い

みなさん今月もお変わりありませんでしょうか。いや無いことなどあるはずがありません。私たちの生活は毎日毎日変化し日々新たな現象が起きるのが常です。毎日が穏やかに過ぎている方はこの上もない幸せな方といえるでしょう。特にこの年になると体の変化が起こってきます。私はご存知のように10年前に胃がんが見つかり手術いたしました。執刀された先生からは「よく見つかりましたね、この辺りは中々見つかりにくく見逃しやすい場所ですよ」と言われました、毎年受けている定期健診で見つかり早期でした。今思うと胃カメラで見つけてもらった技師さんにどんなにお礼を言っても言い過ぎることはありません、今こうして健康に生活できているのですから。しかし残念ながらその技師さんの名前すらわかりません。　ここで人生の出会いを感じます。もしほかの技師さんで見過ごして、1年後の健診にみつかたらもうすでに遅かったと思います。この年になって振り返ってみると自分の人生に良い影響を与えてくださった方がどれほどおられるのか考えてみました。学生時代、就職時、結婚の時、育児、仕事の転機、病気、そして苦難を乗りきった時期など。考えてみるとその時々に出会いがあり、別れが来てまた次の出会いが待っている。思っていたより多くの方がいました。以前読んだ本に「今まで生きてきた中で自分が本当にお世話になったと思う方を10人選び出し改めてお礼を言いに行きなさい」と書かれていました。まず自分の生まれた頃から数えてみると10人以上になります。しかしその中でも特別な方が4人います。残念ながら現在健在でおられるのは1人だけ。早く感謝の思いを伝えなければ後の3人と同じように手遅れになりますます。そして今を見渡してみると周りの人々の中に自分の人生にとても多くの影響を与えてくれている人がいる。その中で生かされている自分がいる。自然と感謝の念が出てくるのですが、感謝は思っているだけでは伝わらない。言葉や態度に表して初めて自分の思っている十分の一ぐらいしか伝わらないのではないでしょうか。この記事を書いている日は私の66歳の誕生日です。これまで健康に暮らせるのを当たり前に思わず、まず自分の周りの人々に感謝を表すことから始めることにしようと思います。