「ゆだねる心」
皆様いかがお過ごしでしょうか?今年はあったかい冬になりました。暖かい地方ではもうつくしやふきのとう、さらに河津さくらが咲いているようです。これも地球温暖化のせいではないでしょうか。このまま温暖化が進めば1国が水没したり砂漠化が進んだり、山火事が地球のあちこちで起こってしまいます。この山火事で地球の森がなくなりさらに温暖化が進む結果になります。和歌山の海では今まで見なかった熱帯魚が増えているそうです。日本も四季の感覚があいまいになりかけているようで地球の歯車が狂ってきています。産業革命以来人類はヨリ便利なものを求め作り続てきました。物事には必ずと言っていいほど2面があります。ヨリ便利になった反面何処かにそのしわ寄せがきます。それを放っておくといつの間にか積み重なり大きくマイナスに転じる事柄が起こってくるものです。地球規模の話になると大国のリーダーたちが国境を越えて大きな度量で地球の案件を共有することが大事なのに現実は自国ファーストばかりで残念でなりません。
さて話は変わりますが近頃親鸞聖人の「歎異抄」説明本を3冊ほど読んでみました。原文は私にとって大変難しいので何が書いてあるのかわかりやすく説明してある本を選んでみました。親鸞聖人は鎌倉時代京都に生まれ4歳の時父親が病気で別れ続いて8歳の時母親が病気で亡くなります。天涯孤独になった親鸞は9歳で仏門比叡山に入ります。その後比叡山で修行しても思い通りにならない自分の心に泣き、29歳で下山します。「まさしく権力や利益を追い求める世間事をなげうって生死の解決求め山を下ります。」無遊病者のように京都の町を歩いていると法友に法然上人のことを聞かされ「他力の教え」を耳にします。親鸞は法然上人の弟子になり。「阿弥陀如来の誓願」の力によって長い間悩みぬいていた生死の一大事が解決されます。ここで言う他力とは「他人の力を頼る、当てにする」のではなく「阿弥陀様がどのような者でも救って行くぞ」という誓いです。私が未熟なのでうまく説明できないのですが、自分に起こってくるすべての事を「阿弥陀様を信じてゆだねる心」を実行することではないかと思います。決して自分は何もしないというのではありません。確かにこの生き方はとても現代では難しいと思いますが、毎日生活していく中で信じ、ゆるぎない心で暮らすことが出来たら素晴らしい人生になるでしょう。
