懐かしい知人
懐かしい知人がやって来ました、彼は以前ある建築資材メーカーの営業マンをしてました、
事情があり退職して今は建築関係の保証機関に勤めています。新築の際建てている会社が倒産するとその会社に変わってお施主様に無事完成させ引き渡す制度 瑕疵保証制度が今年10月から国土交通省の指導で施工されます(ちなみにトップテンの新築フィニールははじめからこの制度に参加していますどうぞご安心下さい。)その保証する会社に勤めていて八幡市の文化センターに講演しに着ました。八幡市に来るのでぜひトップテンに来店して皆に会いたいとのこと、彼は講演を終えてPM4時ごろやって来ました、積もる話も色々とあり特に彼にお世話になったことトップテンが新築にかかわった時色々な制度や大事な情報を指導してくれました。話は自然と買ってない不況の中の建築業界の事になりました。彼が各地で講演をする中ある地方の工務店の棟梁は瑕疵保証の制度をどうも理解できない「俺の作る家は雨漏りや腐るような事は一軒も無いだからそんな保証制度なんていらない」と言われたとのことでした。そのことで話が進みなぜこのような制度が必要になってきたのかの話になりました、単純に考えれば保証制度が必要な家の建て方や会社が多くなってきた、長く使ってもらう家を作る会社が少なくなってきた、お客さんも自分が住む家を「電化製品を買うようにお手軽に選び決めてしまう」勉強不足。など・・・
私はこの頃つくづく思うのです。話は飛躍するのですが、聖徳太子で有名な奈良の斑鳩の里法隆寺は天平に建てられました、今から2000年前どのような大工たちが建てたのだろう、2000年の間火事や、地震など色々経験したにもかかわらず今でも整然と建っている。今から2000年前に素晴らしい技術が有ったとことの証明です、いまなぜその技術が受け継がれていないのか。明治以降西洋の建築方が入ってきて和、洋の建築が広まり、昭和になり西洋の建築学のかぶれで家を建てる建築士と大工が別れてしまいました、もともと日本の建築は、大工の棟梁が設計、施工が一貫していました。徒弟制度が古臭いとのことでだんだん設計と施工がばらばらになってしまいました。これが一番の家に関して家を建てるこっかんを揺るがすようになったのです。徒弟制度がすべてよいとは思いませんが、家を建てる行為が安易に出来てそれが責任の薄れにつながる事が起ってきたのではないでしょうか。昔は大工さんは家に関しての町医者の役目でした、棟梁といわれ尊敬もされていました。(ドイツでは今でも各地方を回って各地の建築方法をを学び一人前になって大工のマイスター制度の資格を得る修行があります。)昔の制度ややり方に戻る事は出来ませんが、何でも感でも日本の良いところまで外国の指導や突き上げに従う事は良くないのではないでしょうか。今の日本の政府や知識人といわれる人など日本人が大事にしてきた「根」 をしっかりともって欲しいと思います。又、今のTV、特に民法のトークショー、相手の言い分もまったく聞かず、自分の主張や相手を比喩することを口いっぱい言って得意になっている、司会者も馬鹿な格好でトークを茶化し、それでも監督とか言われています。これではテレビを見ている若者や子供たちはこれでよいと判断してしまう・・・今の若者はそんな馬鹿では無いと思いますが、こんな考えや心配するのも年を取ってきた証拠ですね。さあそれはそれとして今日も背筋を伸ばして頑張りましょう。